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値切ったことで気付いた大人になるということ

代表・石川です。?(http://blog.untamed.jp

日本人の素晴らしい所は、相手の気持ちになって考える力が強いこと。最近はその良さをどこかに置いてきてしまった人も多いようですが、アメリカでは物事をハッキリと言うことがとても大切なので、場面によってはこちらが面食らってしまうような事を言われます。

ですが、物事をハッキリ言いつつ相手を思いやるという技を持っている人もいます。

例えば、プロの出店のあるフリーマーケットのような場所で。
フリーマーケットと言えば“値切り”です。ここぞとばかり値切ろうとすると、いろいろな相手のリアクションに出会います。

もう鬱陶しいからあっちへ行け!とばかり、露骨に別のお客さんの相手をする人。
こちらが手に取っている品物を奪い取り、にらみつける人。

その中で私が出会った「おお!この人すごいかも」と思った言葉は、

「キミが私の品物を気に入ってくれたことは感謝するよ。でも、私もプライドを持って価格を決めているから、それを尊重してくれないか?」

自分がどうでも良いような数ドル得をするために、値切るという行動を楽しんでいるこちらの思惑をよく理解して、さらにこちらがイヤな思いをしなくていいように深く配慮された言葉でした。

なんでもかんでもシンプルに「アメリカ人はこうです」と決めつけることは出来ないのはこんな所で感じます。こういう言い方を聞いて、

「たかだか数ドルでも自分が出さずに済んで良かった」

というケチ臭さを戒められ、少し大人になった気分になりました。もちろん、こういう人からは相手の言い値で買いたくなってしまいますね。

(石川)