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例文教材の使い方

語学初期に、必ず必要なのが例文の暗記です。
暗記だけで会話はできませんが、避けては通れません。

例文の教材は、可能な限り対訳+CD付のものを選んでください。対訳とは、

明日、私は名古屋に行きます。        Tomorrow I will go to Nagoya.

と一頁を2コラムに仕切って、日本語と英語を並べて書かれているものです。

使い方は、次の通り。
まず、道具を用意します。

鉛筆
メモ用紙
 (プリントミスペーパーの裏など、大量に必要です)
幅の広いしおり

1. 一回目の通読
メモも何も取らず、一冊を日本語>英語の順に意味を照らし合わせていきます。途中、分からない単語は辞書を引きます。

必ず、最後まで読みます。
この時点では、達成感はあまり感じないかもしれません。

2. 二回目の通読
今度は、英語を読んで(聴いて)意味が分かるかどうかを試します。
日本語部分をしおりで隠してください。

まず英語を読む>意味を考える>日本語で確かめる

人は、自分で話し始めるより先に、相手が何を言っているのかを理解することが出来るようになります。英語を読んで、意味が浮かんでくるようにしてください。

この方法で一回通読した程度では、満足な結果を得ることは出来ないかもしれません。もし全く分からないのであれば、“1” に戻って練習します。

3.三度目の通読
今回は、英語の部分をしおりで隠し、日本語を先に読んでいきます。
読みながら、すぐに英文が頭に浮かんで声に出せる文章は、これ以上勉強する必要はありません。

問題は、すぐに思い出せない文章 だけです。

日本語の順番で、自分で分かる範囲の英単語を書き出します。
英語の語順は、この時点では無視です。
例えば、

明日、私は名古屋に行きます。        Tomorrow I will go to Nagoya.

なら、

明日・・・・ Tomorrow
私・・・・  I
名古屋・・・・ Nagoya
?に・・・・ to
行く・・・・ go

のように書きます。
そして、それらの単語を出来るだけ正しく並べ替えます。

Tomorrow I go to Nagoya…

何度か読んでみます。まだ英語訳は見てはいけません。
とにかく、違和感が無くなるまで考える。

なんか足りない・・・
明日のことだから、未来形にしなくちゃいけないんだ

と気付けば、適切に書き直します。

Tomorrow I WILL go to Nagoya.

ここまで出来たら、英語訳と比較してください。

この方法だと、英文が驚くほど頭に残っていることわかるはずです。
覚えにくい、覚えられない全ての文章に対して、この練習を行います。

ただし、英語にも様々な表現方法がありますから、必ずしも本が唯一の正解ではありません。初心者のうちは、本を基準にして練習しておきましょう。

紙に書き出すというのは、頭の中の整理を容易にしてくれる効果があります。
全て暗記、筆記無しで学習しようとするより、時間がかかるように感じるかもしれません。

絶対にそんなことはありません。
やればやるほど、自信がつきます。

もし、確実に英語を習得したいのであれば、

急がば回れ

これに尽きます。
あきらめないで、うんざりしてもなお学習を続けてください。