子供に英語を教えようと必死になっている方が多い中、
日本語を大切に!
と、声高に訴えている方がいます。
当社は、この主張に同感します。
この主張の意味を簡単にご説明します。
英語はあくまでも道具であり、それを使う目的無しには意味をなしません。
例えば、ハサミ。
「ハサミは何のためにあるのですか?」
と言われれば、
「紙を切るためにある」
と答えるはずです。
ですが、正確に言うと違います。
“切る”ことは、単なるハサミの機能です。
その機能を使って、
何らかの目的を成し遂げる意志
無しには、ハサミの存在価値はゼロです。
「ある大きさの紙があって、その紙を任意の形に切り抜きたい」
どう使うか?
何に使うか?
という目的と共にハサミを使うことで、初めて有益な道具となります。
英語も同様です。まず、
自分にはこんな意見がある。
その意見を伝えたい
という目的があり、相手が英語で理解しあえるという状況があって、
英語が生きてくる。
もし、お子さんに英語を教えたいのであれば、
「どんなお話を英語でしたいの?」
と聞いてあげてください。もし子供が、
「この前、動物園に行ったときのお話がしたい」
といえば、そのイベントを、まず日本語で “興味深いストーリー” として仕立てる能力を伸ばしてあげてください。たいていの子供は、上手にお話することができません。
英語はその後です。
英語を勉強することが目的になってしまっては、無意味です。