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記憶に残すための努力

車を運転される方は、こんな経験がありませんか。

知らない道を走っていたら、突然知っている道を交差した。その途端に周辺の地図が脳裏にひらめき、頭の中でバラバラに存在していた地図が繋がった。

記憶は、頭の中で断片的に存在しています。それらはある日突然、ほんの些細な切っ掛けで点から線へ、線から面へと広がることがあります。これが“ひらめき”の正体ではないでしょうか。ひらめきは知の蓄積が乏しい人には訪れません。

多くの英語が話せる人達がこんな経験を語ります。

「ずっとスランプだったのに、ある日突然理解出来るようになった」

これは宣伝広告のキャッチコピーによく使われますが、ある一つの教材が実現するのではないように思います。既に皆さんが何度も挫折を繰り返し、努力していくうち積み重ねてきた断片的な知識が頭の中で急に意味をなしたと考えたほうが自然です。

これを、

暗黙知

と言います。

切っ掛けはいつ訪れるか分かりません。ですが、日々の知識の蓄積なしにこの突然の覚醒は起きません。

知識はとにかく多くの英語に触れることで蓄積されます。一つの文章を何度も繰り返し暗記していくのではなく、本、映画、テレビ、インターネット等で英語を見聞きして何度も辞書を引くうちに自然と蓄えられてゆきます。

ただ、厄介なのは断片的な知識の蓄積は、短期的に達成感をもたらしてくれないことです。

そこで「私には無理」とあきらめてしまう人がとても多い。ここで逃げないで、ひたすら続けていただきたいと思います。

きっと、皆さんの蓄積した“知の力”が目を覚ます日が訪れるはずです。