英会話についてまわるのは「早い・カンタン・誰にでも」というキャッチコピーで、とても耳に心地よいため濫用されています。ちなみに、これらはUNTAMEDが支持しない3大用語です。
なぜこの言葉が心地よいか。それは英語習得の意志を容易に挫折に導く、ある悪い習慣のためです。
ここで英会話を一度忘れて、学生時代を思い出してください。
毎日授業を受け、宿題をこなす。その先に何があったのか。
この先にはテストがありました。
それでは、テストとは何か?
テストとは、ある期間で覚えなければならないことを確認するためのイベントです。
では、なぜこの“期間”が存在するのか。
それは、指導要綱で定められた「これだけのものをこの学年で習得する」という基準が存在するためです。
そのため、学生時代に良い成績を残すには学習の成果をこのイベント(テスト)に間に合わせることが必要になります。
つまり、短期的な達成がなければ、成績表に悪い評価がついてしまうシステムが存在するのです。その結果、大人になっても短期的な成果を出せないと焦ったり挫折したりする習慣が残るのではないでしょうか。
大人は、自ら望まなければテストという具体的なイベントに縛られません。「自分には無理。やめよう」と思ったら、即やめてしまっても何ら支障ありません。
長期的に見れば、少しずつ蓄えてきた知識が無駄になることは100%ありません。にもかかわらず、短期的な達成感が得られないからと挫折してしまうのはあまりにももったいない話です。
ちなみに、テストというイベントで良い成績を残した人で英語が上手い人を何人知っていますか?同窓会などで見てみると面白いかもしれません。