最近はAV機器も随分便利になってきて、DVDには何カ国語もの字幕や吹き替えが入っているものもある。
英語を勉強する方にとって、
「映画を字幕無しで」
というのは合い言葉のようになっているが、この“英語字幕”は強い味方になるのか考えてみたい。
勘違いされがちなのは、字幕を
訳
だと考えてしまうこと。
例えば日本語字幕は、原語で表現された物を直接訳しても日本人には理解できないような部分を、理解しやすく作り直してくれる。
字幕は翻訳者の創造物なのである。
だったら英語訳は英語がそのまま出てくるのだろう?
というと、それも実は違う。
ほぼ、話されていることが正確に書かれていると考えて間違いないが、一回の字幕の表示に入れられる情報量というものが決まっているそうで、省略して差し支えない部分が省略されている。
そのため、一生懸命聴いて、読み合わせようと思っても
「あれ?なんか違うな?」
という結果になることも多いのである。
もちろん、その違いに気付くだけでもかなりのリスニング力がついているといえる。
なので、英語字幕を追いかけて、
英語字幕のように聞こえるようになるまで
頑張ろうとしないで、ざっくりと聴けるようになれば良いのである。