海外留学すると他の日本人の存在は無視できない。
留学生人口が増えるに従い、現地に既に確立した日本人コミュニティーが存在する場合もある。
理想を言えば日本人と付き合わないことが語学習得には有効となるが、意図的に無視することで不要な衝突が起きる例もある。
なんて煩わしい!
と思うこともあるが、上手く付き合っていくことをお奨めしたい。
特に言葉が得意ではなく、新しい生活が始まったばかりとなると食事をしたくてもどうして良いのか分からずとても心細い。
そんなときとても親切に救いの手をさしのべてくれて、以来長く付き合いが続くこともある。
また、英語漬けの生活のなかに日本語で話す機会があると、とてもリラックスした気持になれることも確かだ。昔の歌人が読んだように、「ふるさとの?」という心境だろう。
できればお互い一生懸命勉強して、息抜きとして励まし合う関係が理想的である。
しかし、そのような関係を作ることが難しい場合は、
「申し訳ないけれど、自分はもっと勉強したいから、今日は外出を控えたい」
と断る勇気も持ってほしい。
海外での、特に初期の孤独はとても辛い。
しかし、それが留学というものであり、新しい世界で自分を試す良い機会でもあることを覚えておきたい。