会話のパーツを意識して聴くいよいよ、実用フレーズの習得です。
ところで、会話には2つの役割があることをご存じでしょうか。
聞き役・話し役
話し役を私たちは「dominator :ドミネーター (独占者)」と呼んでいます。英会話の技術を磨く最適な練習方法は、ドミネーターになることではなく、聞き役に回ることです。聞きながら、様々な表現方法に触れ、別の機会に実践する。これを繰り返すことで、話し役にも聞き役にも自由自在になることができます。
そして、良い聞き手は、良いリアクションをします。
私たち外国人にとって、良いリアクションをすることは大切な意味があります。
まず、適切なリアクションをすることで、相手がこちらの理解力に安心し、心地よく話しをするようになります。リアクションができないと、
「分かってるかな?」
と心配になり、その挙げ句、話をやめてしまいます。
わざわざ分かりやすく言葉を言い換えてまで、自分の事を話してくれる人はほとんどいないと考えるべきでしょう。
また、上手いリアクションは他人の心を引き出しますから、より親近感のある人間関係作りに役立つことは言うまでもありません。ただ聞き取るだけではなく、ちゃんと反応すること。これが、上級のリスニングです。