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文法を意識して読む 2

英文を読むとき、暗記学習のクセが邪魔してしまうことがあります。

英文を全体としてとらえすぎるあまり、一つ一つの要素について目を向けることを忘れてしまい、

「この一文を言えるか、覚えられるか?」

に価値を感じてしまうのです。この方法での勉強は、際限のない暗記につながります。暗記に頼った外国語では会話ができるようにはなりません。

たまには一つ一つの単語の役割を考えながら読んでみましょう。

「主語は He・・・」
「だから動詞には s が最後にくっついて・・・」
「この that は関係代名詞だから、この部分が一まとめでここにかかる」

といった具合です。

全ての品詞を的確に言い当てる必要はありません。

ですが、それぞれの単語が全体の中でどのように効いているのかを意識するクセをつけていくことで、自分が発話をするとき

話しながらエラーを修正していく

という自己修正機能が働くようになります。これが、

「聞いた感じ、言った感じに違和感があるから 何かが違う」

という意識に繋がり、外国語が上達します。
ここに気づけるようになるまでは、口から出てくる言葉は不安定な暗記知識に頼ったものだけになり、発展は期待できません。