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リスニング、できると感じるとき

リスニングが、

できる! 聴ける!

と感じるときは、どんなときか。これは感覚的な部分であるため人それぞれ違うだろうが、

固有名詞を無視できたとき

という説明ができるかもしれない。

例えば、道案内をしてもらっているとき、駅名が出てくるとする。この駅名はこの会話の中で重要かというと実は違う。ここでは、

駅があるらしい

ということだけとりあえず聴き取れればいいのだ。
初心者は、きまじめに全てを聴き取ろうとしてしまうために、分からない言葉が出てくるとパニックになる。

え、今なんて言ったの?
なんて意味?
え?え?

例えば、名古屋の近くには“西枇杷島”という駅名があるが、

Nishibiwajima Station

といわれ、

ニシ、ニシビ・・・ワジマってどういう“意味”?

と悩むことに全く意味はないわけだ。それに悩んでいるうちに話はドンドン進んでいってしまう。

だが、

「ナントカステーションって言ったな、どこかの駅の向かいの道を行けばいいのか」

ととりあえず固有名詞を無視して、後から、

「駅名はなんといったっけ?」

と聞けば良いのだ。
多くの人は聞ける力を持っているのにもかかわらず、

会話の中の重要なポイントの取捨選択

ができないというだけの理由で自信が持てないだけのことが多い。
固有名詞は後でもう一度聴く、というくらいの余裕を持てるようになったときが、

聴ける!

と感じるときともいえる。
取捨選択の訓練をすれば、聴けると感じるときが遠からずやってくる。

P.S. 「こんなことテストで通用しないじゃないか」と感じた方もいるだろう。これは、テストで要求される英語と、現実がどれほど違うかを表す良い例かもしれない。