海外に長く住むと、顔つきを見るだけで大体どんな言葉を話す人なのか分かるようになります。
話す言葉によって、発達する筋肉が違うためでしょうか、顔つきに共通点があるのです。
それは、例えばアメリカの西と東でも違いが出てきます。
発音とは筋肉なのです。
モデルは鏡を見て、表情の作り方を練習します。
自分がどんな風に写されているのか、どんな顔で写っているのか。プロはそれらを計算しつくした上でカメラの前に立っているのです。
そして、同じ表情を何度でも再現できる。
言葉を話す時、日本語と全然発音の仕方が異なる言語には、日本語とは異なる筋肉が必要となります。
前出のモデルの例のように、これらの音を正確に何度でも出せるようになる必要があります。
ですから、リスニングの教材を聞いて、自分がその通りに発音できるようになるまで反復練習する必要があるのです。もちろん、人間は骨格や、空気の通る道の形によって出る音が違いますから、全てを丸ごと同じにすることはできません。
そんなことが簡単に誰にでもできてしまったら、物まねタレントという職業は無くなってしまいます。
だからこそ、様々な人の英語を聴いて、感覚的に
これくらいの音
という基準を持つことが大切なのです。これは残念ながら“感性”の域に入ってきますので、万人共通に標準化することができません。発音が良い人は、この感性が発達しています。
感性を鍛えるためには、とにかくたくさん聴くこと、英語に触れること、そして口に出して言ってみて、
筋肉を鍛えることです。
発音は、筋肉なのです。
よく覚えておいてください。