語学の学習でとても大切なのは、スピード感です。
聴けないからゆっくりとしたスピードで聴く。
一見有効に見えますが、もし英語を実際の会話で使いたいと思うのであれば、できるだけ早くスローモーションを卒業する必要があります。
スローモーションを卒業する理由は、実はもう一つあります。
言葉には “残像” に似たところがあります。
記憶の構造に置き換えれば、 短期的な記憶領域 が残像のようなものとお考え下さい。
会話をナチュラルスピードで聞くことで、全体を把握しやすくなります。
例えば、英文を単語をブツ切りにして読んだ場合。
とても理解しにくいのではないでしょうか。
流れの中で聴く英語と、一つ一つを聴き手が頭の中で繋げて、意味を考え出さなければならないゆっくりとした英語。
初心者が中々聴けないのは、
単語一つ一つの残像が消えてしまうため。
後から文頭に戻ろうと思っても、既に消えてしまっているため
分からない
ということになってしまいます。
最初は途惑うと思いますが、できるだけ早く話されている英語に触れるようにしてください。
訓練するうちに処理スピードが上がって、次第に残像が短期記憶から長期記憶へ入っていくようになるはずです。