初級英会話の時はそういうわけにはいきませんが、簡単な日常会話が理解できるようになったら、そろそろ“イディオム集”や“文例集”、“ロールプレイ”の教材を置きましょう。
例えば、日本語で
「すごく綺麗な女性ですが、その美しさを鼻にかけている」
という堅い言葉で話す人は滑稽です。
教科書や文例集で覚えた人は、
「えっと、すごく・綺麗・女性、それから“鼻にかけてる”ってどういう単語だっけ?」
と考えます。硬い文章をさらに堅い英単語で“完成”させようとする。おそらく、この方、一緒にいてもあまり楽しくないと思います。
こんなことはアメリカ人はやりません。例えば、どんな具合に話すかと言うと、
「あの子って、“ねえ、見て見て。私って綺麗でしょ?”てタイプだよね」
という感じ。
でも、最初の文章と言ってることは同じです。
どちらが自然で豊かな表現だと思いますか?
こうやって、勝手に英語を作ってしまえば良いんです。テキストを捨てて、自分が言いたいことがどんな切り口で、どこまで簡単な単語を使って言い替えられるか、それを一日考えてみるだけで、英語の表現力は上がります。
英語や、イディオムなんてオリジナルで勝手に作ってしまえばいいんです。ただ、それが相手に共感を持ってもらえるような、分かりやすい表現力を得るには若干のトレーニングを要します。