母語には、言葉を発すると同時に“含み”を入れた表現で、意味を二重にも三重にもすることがあります。
例えば、ジェスチャーであったり、目の動きであったりという言語から外れた含みもあれば、言葉そのものに含みを持たせ、
相手の理解を計算に入れる
というもの。
このような含みの問題は、外国人に対して同じ種類の“含み”が理解出来るかどうかという問題に繋がっていきます。
例えば、ジェスチャー一つとっても、日本人と外国人ではジェスチャーの持つ意味が違います。自分はこんなつもりだったのだけど、相手には別の意味としてとらえられてしまうこともあります。
含みを持たせた表現やもったいつけた表現は、とても高度な言語力を必要としますので、ばっさりと
含みを排除して、ストレートな表現を心がける
ことにしましょう。
ストレートな表現に徹したとしても気持は充分伝わります。
むしろその方が相手にとっても分かりやすいため、良いことの方が多いです。
外国人の恋人や配偶者がいると、この辺りの含みや駆け引きという技術は格段にアップしますが、相手と親密になるということは、同時に人間関係のトラブルが発生すると、そちらも根深くなるというオマケも・・・。