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日本語と英語の発想は違うか?

日本語の発想と英語の発想は、確かに大きく違います。
ところが、全く違う概念のような言葉の中に、あれ?と思わせる相似点を見かけることがあります。

その中で最も特徴的で、英会話中に頻繁に出現する単語は、

Get (得る)

です。

例えば、「ブラックホークダウン」という戦争映画の中で使われる、こんな言葉があります。

Nobody? “gets” left behind. (誰も置き去りにされない)

訳せば、

誰も 置き去りに されない。

になります。どうして“Get”が出てくるのか、とても理解しにくい発想だと思います。
しかし、こんな日本語を聴いたことがあるはずです。

置いてきぼりを食らった。 (きれいな言葉ではありませんが)

この“食らった”は、

Gets

の概念にとても似ています。
ここで初めて、それぞれの表現が重なります。

Nobody gets left behind.
誰にも 置いてきぼりを 食らわせない。

その他、

パンチを食らう (パンチを受ける)

ですとか

居残りを食らう (居残りをさせられる)

など、英語の GET の感覚は、日本語の比較的乱暴な言葉に通じる感覚が理解出来ます。

英語表現を日本語に置き換えるとき、直接的に考えすぎるとこんな相似点を見逃してしまいます。語学の応用力強化は、自他の言語を柔軟に観察することから始まります。

そんな中から、自分でも気付かなかったようなユーモラスな表現が思いつくこともあります。そんな表現は意外に外国人のみぞおちをとらえて、笑いを誘うことがあります。

外国語で生き生きとした自由表現をする鍵がここにあります。