日本語で言えていることが、英語で言えない
そんなもどかしさを感じることが多い、という言葉をよく耳にします。そもそも、日本語と英語では発想自体が違いますから、
全てを英語にしたい
と努力する真面目な方ほど、挫折に近くなります。なぜなら、英語で“全て”は伝えられないからです。それならどうすれば良いのか?
より英語にしやすい言い替えの発想を鍛えることです
例えば、このサイトでは頻繁に出てくる言葉ですが、英語で
“おのまとぺ”
を表現しようとすると、一気に頭の中が真っ白になります。
その前に・・・ オノマトペ、というのは擬音語のことです。
ゴンゴン、ガンガン、どんどん、がぁ?っと
といった、意味のないイメージ先行の言葉です。日本人同士ではこれがないと話に勢いがなくなって非常に話しづらいのですが、英語はこのオノマトペを会話で使うことはありません。
ただし、例えば凄く速いことを表現するとき、ジェット機が飛ぶような音を立ててみるということはありますが、日本語のオノマトペとはかなり意味が違います。
例えば、
頭がガンガンする
とい言いたいとき、例文集には色々と出ているかもしれませんが、いちいち覚えるのは面倒ですし、忘れたときが厄介です。だから、ガンガンから連想されるもので考えてみましょう。
例えば、
厚いシートメタル(板状の鉄板)を木槌で叩くような痛み (鈍い痛みだが、全体に響く)
大きな鐘をカナヅチで叩くような痛み (鋭い痛みがあって、徐々におさまる)
などと、具体的に、“あるモノを どうする”という発想に変えることで、いくらでも表現できます。
がぁ?っと勉強を終わらせる
というのであれば、“がぁ?”の部分にどんな日本語の意味が隠されているか考える。ここには、“一気にまとめて”という意味が隠されているわけですから、何か力強く一気にまとめていく誰でも知っている道具はないか考えてみてください。
例えばブルドーザーなんかは、外人とも共有できる感覚でしょう。
勉強がはかどって、“スイスイ覚えられる”というときは、“スポンジに水が吸われるように”といっても良いでしょう。ただし、
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というのは、金食い虫の放蕩息子のような表現にも使えたりするのです。日本語を英語にしやすい発想にするというのは、ある意味ユーモラスな作業かもしれません。
例文集というのは、あくまでも例文集であって、これを覚えて使っても
通じない
ということが多いのです。なので、出来るだけ早く “例文集” からは距離を置きましょう。
このように、言いたいことがあったら、具体的に
何 を どうする
という発想方法に変えてみてください。これだけで、かなり肩の荷が下ります。