10年以上のキャリアを持つあるアメリカ人英語教師の会話から。(要約)
例え話のため極端な表現もありますが、語学上達のためのヒントが隠されているのでご紹介いたします。
『外国人に英語を教えていて思うのは、“教えてもらう”という受け身の姿勢が強いということです。例えは悪いですが、食べ物を待っているひな鳥のような状態で、巣の中で口を開けて待っている。
でも、問題は口の中に食べ物をいれてもらっても、
「で、どうしたらいいんですか? (Now, what?)」
と、待っている。私たちが、
「噛むんですよ」
と言っても、
「どうやって噛むんですか?」
と、あごの動かし方を教えられるのを待っています。
教師としては、ここまでは私たちの責任と考えてもよいところです。入ってきた情報をどのようにしてかみ砕いていくのか、そのかみ砕きのヒントを与えることで理解度は上がります。
ヒナの例をそのまま使うのなら、食べ物を噛んだヒナはそれを飲み込み、消化して、不要なものを排泄するわけですが、受け身の生徒はこの工程を最後まで全て教えてもらえるものだという意識があります。
取りこんだ情報をどのように活用するかは、自分で訓練する領域です』
言葉は、誰かに教えてもらって、
はい、これで大丈夫です。
と太鼓判をもらうものではありません。入ってきた情報を、自分自身で活用して新しい形にしていくことこそが、言葉を操ることです。
受け身の学習からの脱却を急ぎましょう。