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英語の学習時、便利すぎるカタカナを使わない

英語の発音を覚えようと、英文の上にカタカナで読み方を書く人がいます。これはできるだけ避けたいところです。

日本語は(他の言語も同様ですが)とても良くできた言葉で、特にカタカナは万能に見えます。外国語を置き換えることも自由自在で、何でも表現できてしまう気がします。事実、書店で売られている本に、英語を果敢にカタカナに直すことに挑んでいるものも多く見かけますが、成功しているものは皆無といって良いでしょう。

カタカナに表現できないのは、発声するときの空気の流れです。空気の流れとは英語そのもの。つまり、カタカナで英語は何も表現できないのです。

例えば「カタカナで書いておけば発音を忘れたときの参考になる」という方もいるかもしれません。ところが、次に同じ文章を読むとき、どうしても日本語の方へ目がいってしまいますし、ひょっとすると間違えた音で覚えてしまう可能性も高いです。

楽譜が読めない、音楽が苦手な人が「ドレミ」とカタカナだけで書かれているものを読んでも、意図された音楽を導き出すことはできません。

まさにこれと同じ事がカタカナを多用することにも言えます。カタカナを使って教材を備忘録のように使っていると、イメージを膨らませる力も鍛えることができません。

分からなくなった発音は再度発音記号を調べる、音声教材を持っているのであれば再度聞く、そういった努力の積み重ねが正しい英語発音を身につけることに繋がります。

忘れても良いのです。
忘れたら調べる。この繰り返しが語学習得の唯一の近道です。