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先入観を消してリスニングに挑む

先入観を持たずにリスニングに挑むことが、どれほど効果的かスペイン語の例を使って考えてみましょう。

スペイン語にも英語と同じ“D”が存在します。ただし、この“D”は英語のようにハッキリと発音されません。英語で表現すると“Th”の音に近いとか。

慣れないと「本当に発音しているのか?」と思うほど聞こえません。例えば「マドリード」という地名は、あえてカタカナで表現するならば「マ・リー・」と聞こえます。最後に少し空気が抜けるような音が入ってきます。ちなみに途中の点はタイプミスではありません。

英語を学んだ後でスペイン語を学ぶと、これはとても面倒なものです。

スペイン語を聞きながら教科書を目で追っていくと、どうも上手くいきません。無意識で英語の“D(ディ)”のように判別しやすい音を脳が期待してしまうため、その音が聞こえないとどこを読んでいるのかさえ分からなくなってしまいます。

これは、英語の“D”の知識が邪魔をしているため起こります。

私たち日本人も英語に対して様々な先入観を持っています。そしてこれらの先入観が私たちの語学力を伸ばす障害になっているのです。

先入観を捨てて、全く新しいことを習う気分になりたいものです。