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留学とITの危険な関係

インターネットは留学する方にも、それを見送る家族の方にも無くてはならない道具だ。

たった10年前は、インターネットの普及率はそれほど高くなく、しかも親世代にはパソコンは馴染まず、電話のみが通信手段だった。(手紙もあるにはあるのだが)
しかし、その電話も一分当たりの通話料がいくら日本より安いからといって、無制限に使えたわけではない。持ち金の限られた留学生が負担するより、日本の親が負担することもあるため、結局高額になってしまう。

その結果、通信は必要最低限に抑えられていた。

しかし、今はもう誰もがインターネットの“無料通信”の味をしってしまった。

アメリカへ行こうが、ヨーロッパへ行こうが、どこへ行っても無料で通信ができる。

障害となるのは時差くらいのもので、インターネットに繋げればいつでも値段を気にすることなく話ができる。しかもテレビ電話である。

昨日まで一緒に遊んでいた友人とでも、太平洋を越えたところから、文字通り

「いつもと同じ」

感覚で通信ができるのだ。

それが“留学”の孤独を和らげるということもあるだろう。
しかし、人はそんなに意志が強いわけではない。

気がついたらネット電話に浸り、現地で英語に触れる時間は減り、何のために留学をしているのか全く分からない状態になってしまう。

「留学先での日本語環境への引きこもり問題」

は過去の比ではなくなっている。

これから留学する方は、ネットの使い方に気をつける必要がある。
決して、外国でネットに引きこもらないように。