留学生活というと、みんなで肩を組んでピースサインの写真がネット上にも散見されます。

これが留学生活だと思わないほうが無難です。

海外に留学する日本人留学生とはどんな存在だと想像しますか？

「へ?！日本から来たんですか。日本はどんな国ですか？」
「日本のどこに住んでいるのですか？」
「着物は着ますか？」

みんなが日本の文化に興味を示し、周りを取り巻き話しかけてくれるなんてことはまずありません。

留学生が期待しているほど現地の人達は友好的ではありません。

相手の立場に立って考えればそれが当然のことだと分かります。

留学生は知らない国で生活をゼロからスタートさせて孤独なのに対し、相手はその国で何十年も生きてきたわけですから、既に友人や仕事の同僚などの確立した生活があります。

そこに外国から来たというだけで“友人として”すんなり迎え入れてもらえるかというと、それは考えにくいことです。

海外の文化に対して理解のある人達ばかりではありませんから、しどろもどろで慣れない英語で話す留学生を気長に、根気よく

理解してあげよう

という好意を持って付き合ってくれる人の方が少ないと考えた方が賢明です。

レストランやファーストフード店、様々なショップなどで露骨に嫌な顔をする人も中にはあります。

留学の最初は孤独との戦いを買って出てください。
温かい方向、友好的な方向ばかりを目指していくと、数年後に確実に後悔することになります。

「自分はここから全てをスタートさせるんだ」

という強い意志を持って、技術や能力をつけ、その能力で人が勝手に寄ってくるよう努力を続けてください。孤独に打ち勝って、コミュニケーション力（英語力ではなく）がつけば皆さんの留学は間違いなく成功します。