例えば外国で友人になったAさんが、あなたを連れて自分の古くからの友人Bさんに会わせてくれたとします。
すると、AさんとBさんは旧知の仲なので自然に話が弾みます。
会話の内容は、二人の共通の友だちだったり、二人が共有する過去の記憶や思い出だったりします。
なんだかあなたはひとりぼっちです。
二人は自分には分からない話をして盛り上がっている。もう少し自分に気を遣ってくれても良いのに、なんてことも考えてちょっと寂しくなってくるかもしれません。
こんなつまらない感情は持たない方が良いです。
相手はあなたを無視しているわけではないですし、ましてや人種差別をしているわけでもないことがほとんどです。
ただ、Bさんはあなたのことを全く知らないだけなのです。
何を話して良いのか、あなたの英語がどんなレベルなのか、さっぱり分からない。
だから、Bさんはどうあなたと接するべきなのか分からないだけです。
日本人同士だって、初対面はどう出たらいいのか分からないことって多いです。
このとき、あなたは無理して会話に加わろうとする必要はありません。だって、二人の過去なんて知らないわけだし、いちいち過去のことを詮索するようで気まずいじゃありませんか。本当に興味があるなら別ですが。
どうすれば良いか?
だまって立っているか、近くにコーヒーショップでもあれば、
「ゆっくり話してていいよ。私はあそこのコーヒーショップ行ってるから」
自分の好きなようにすればいいんです。
別に悲しい気分になることではありません。
こういう対応ができる方は立派に自立している人物です。
もしAさんが、あなたに悪いなぁと思うのであれば、早々に切り上げてあなたの所に来るか、あなたを交えて3人で話をすることでしょう。
時間が経って、あなたのことや英語レベルが分かってこればBさんも自然に話しかけてきます。
どこの国のどんな人種だって、日本人同士だって仲良くなるまでには時間がかかります。
こういう経験があれば、
「最初会ったときは、Bさん凄く冷たい人にみえたよ」
と笑って話す日もくるかもしれません。
ニコニコ、ニコニコフレンドリーな対応を全ての人に求めるから、ちょっとしたことで寂しくなってしまうのです。