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“ネイティブ英語”は滑稽です

英語が上手くなるのは、ネイティブが話す言葉を覚えることだと勘違いしている方がいます。

書店には「ネイティブはこう言う」という本がたくさん並んでいますが、これらを覚えて実際に使えるようになる必要は全くありません。

例えば、

トイレのことを John (ジョン) という

と丸覚えして、なんとか使ってみようという方。
レストルームと言えばいいのにわざわざ“John”という意味があるでしょうか?

また、言語にかかわらずネイティブ表現というのは、

それを話す人の語学力によって通じ方がかわる

という性質があります。例えば、日本語でかっこいいことを「かっけぇ!」という人がいますが、これを日本語が中レベルの外国人が使ったとしたらどうでしょうか。

外人 「あのクルマ、カッケェですね」
日本人 「は?なに?」

と、意外な人の口から予想外の言葉が出たように感じて、意味に気付くまでに随分時間がかかることでしょう。外人と接していてこんな経験をされた方は多いのではないでしょうか。?

もしくは、「いかにも覚えて使っています」という雰囲気がにじみ出て、失笑を買うかもしてません。または、

「かわいい?」

とか、的はずれなことを言われるでしょう。言葉が英語に変わっても同じです。
仮に日本語を完璧に話す外国人が「かっけぇ」と言ったらどうでしょうか?
やはり、ちょっと面白く感じます。

ネイティブはこう言う

という情報は知っていて損はありませんし、知っておくべきです。
ですが、そう言わなければならない理由はどこにもありませんから、そんなことに惑わされず、無難な言い方を覚えて、それらを自由自在に使えるようになることが先決です。