例文の暗記で英会話が上達すると思っている方に是非読んでいただきたいことです。
英語が上手くなるためには、例文を必死に暗記したらいつか話せるようになると考えているのだとしたらとても時間を浪費してしまうことになります。
例えば、
あなた 「この辺りに良いレストランはありますか?」
相手 「ありますよ。ここからああ行って、こう行って・・・」
あなた 「そこではどんなものが“出ますか?”」
ここで、仮に「出ますか?」という表現が相手に伝わらなかったとします。
日本語でなら、すぐに別の言い方を考えて、
あなた 「そこは何料理のお店ですか?」「何が食べられますか?」
などと聞き直すのではないでしょうか。
ところが、例文の暗記に頼っている人は、バックアッププラン(予備案)がありませんから、この時点であたまの中が真っ白になってしまうことになります。そこで、
あなた 「出ますか? で?ま?す?か? でる、でます。 分からないかなぁ」
と同じことを説明する。
日本語に一つのことを様々に言い表す方法があるように、外国語でも同様です。
“よく使われる言葉”
と、本に書かれていることを信じて、そればかりを覚えていると、上達は確実に遅れます。