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“発音しない音”を鵜呑みにしない

英会話を始め、語学のテキスト・教材をみていると、

「○○の音は発音しない」

ということが書かれていることがあります。

発音を徹底的に鍛えようと思ったら、これらを鵜呑みにしないことです。

例えば、

Thumb」 親指

という単語の最後についている“b”は、発音しない音だと思われています。
もちろん、“サムブ”などとは発音しません。

しかし、よく聴いているとわかりますが、明らかに

Them

などの発音の語尾とは違うことが分かるはずです。これは文字での表現は無理ですし、耳が鍛えられていないと聴くこともままならないかもしれません。

ですが、そこにわざわざ“b”のような異質なものがついているということは、英語のネイティブスピーカーにとっては、無意識のうちに意識されていると考えられます。

以前、「英語の学習時、便利すぎるカタカナを使わない」でお話しましたが、カタカナで表現できるところまで簡略化しようとすると必ず無理が出てきます。

語学の場合、無理が出てくるとは“通じない”ということです。

ただし、最初からあまりこの“b”にこだわると勉強が進みません。
聴こうとする努力は最初からすべきですが、発音できるようになるには、まず自分が話せるようにならなければなりません。
なので、ある程度言葉に慣れたら、更に強化する意味でこの点に注意して訓練してみると良いでしょう。