映画のシナリオで英会話を勉強することに関しては、
で書いたとおりです。
映画の中の台詞は脚本家と役者達が観客を喜ばせるために心血を注いで創造した作品です。
それが理由で、映画のことを
「Larger than life」
といって、現実より大きな存在と表現するのです。
一言で言ってしまえば、現実的な会話ではないということです。
映画のシナリオと普通の会話の違いがどこにあるのかと言うと、
映画はエンディングに向けて全ての台詞を総動員していく
つまり、無駄がないのに対し、
会話には最初からゴールすらなく、無駄だらけ
ということです。この無駄が会話の面白さです。
当社のDIVE LAを聴いていただくと分かりやすいのですが、実際の会話は映画のようになめらかに展開していくことはなく、英語そのものもよい意味で柔軟です。
例えば、何かを言い始めたとき、こんな言い方をすることがとても多い。
I think… I don’t… I mean… I… I… you know?
映画と同様に、教材などではどうしてもまとまったストーリーを作ろうとする傾向があるため、英語を話す人へのイメージ自体が、
スマートで、気の利いたこと、気の利いたジョークを連発している
となってしまうようなのですが、全くそんなことはありません。
会話は映画のシナリオや、ロールプレイではありません。
どもったり、つまづいたり、言い淀んだり、そういうことを“考える時間稼ぎ”くらいに利用して、
より自然で“人間臭く”、現実的な会話
ができるようにしましょう。
会話には、みんながあっと言うようなゴールなんてないのです。
ただ、話し方は“相手に聴かせる、聴きたくさせる”ために大切なものです。DIVE LAが、“カッコイイ英語”のような軽薄なものではなく、
かっこよく話す人を探すところ
から制作を開始した理由は、ここにあるのです。