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外人コンプレックスの馬鹿馬鹿しい話

あるテレビ番組に、日本人とどこかの国の親を持つマジシャンがでていた。
このマジシャンは街中で奇想天外なマジックを歩行者を巻き込んで披露する。

当然、礼儀として相手の名前を尋ねる。キレイな日本語で

「お名前は、なんですか?」

と聞く。すると、不思議なことに聞かれた女性は、

「マイネイムイズ ハナコ(仮名)

などと答えていた。その後も、そのマジシャンは、“Here we go.”程度の事は英語で言うモノの、9割以上を日本語で、しかもキレイな日本語で話していた。

ところが、そのハナコさんは何か質問されるたびに“Yes、Yes.”と英語で答えるのだ。英語が多少できる人でも、結局は“外人コンプレックス”の虜になっているという好例だ。

おそらく有名マジシャンに声をかけられ舞い上がった上での行動で、放送を見て自分のトンチンカンさに顔を赤らめたことだろうから、これ以上の意地悪はやめておこうか。

相手が外国人であっても、そこが日本であり、日本語を話すのであれば、こちらも可能な限り日本語を話すのが礼儀というものだ。相手がある程度キレイな日本語を話すのであればなおさらだ。

もし、相手が日本語に不自由しながら一生懸命話していて、あなたが英語が分かるのであれば、

「英語はできますか?よければ英語で聞きましょうか?」

と提案してあげてほしい。そうでなければ、舞い上がって英語で話すというのは他人から見たら自己顕示欲の強い人に見えるだろう。

英語が話せることを鼻にかけている人ほど、不愉快なモノはない。