クリエイティブな方面の勉強を望む留学希望者と話していると、驚くようなことを言う人がいます。
「私は日本の文化には合わない。海外の方が自由でいい」
このような考え方にも問題がありますが、
「外国の方が成功しやすそう」
なんてことを言い出す人もいる始末。
日本の文化に合わないという人の中には、本当に独創的な方も実際いらっしゃいます。ですが、単純に
ワガママ
なだけで、“個人主義の外国にいけば何とかなる”という甘い考えの方も多いと言わざるを得ません。
ましてや、外国の方が成功しやすそう、などと考えているのでしたら、今すぐ考え直した方が良いでしょう。
例えばアメリカであれば、市場は世界に直結です。
映画でも音楽でも、日本は日本市場の中だけです。たまに外国に出て行くものもありますが、ほぼ国内需要のみです。そこでの成功も気の遠くなる努力を必要とします。
それに対し、アメリカであれば、いきなり市場は全世界。
だから、アメリカの方が成功しやすそうだと考えるようです。
対象とする市場が大きいということは、それだけ競争も激しく、実力以外に政治力等々様々な要素が必要となります。日本のトップスターが海外ではエキストラレベルの扱いなどという事も少なくありません。
日本だろうが、海外だろうが、何かを成し遂げようとすれば多大な努力を要します。
簡単に成功できそうなところを探しているような方が成功出来る場所はどこにもない。
ただでさえ不利な外国で闘うのです。簡単なはずはありません。
今回の表題から離れますが、同様に申し上げておきたいのは“簡単に英語が話せるようになりたい”と言っている方が英語が話せるようになることはありません。努力を嫌って結果だけを追い求めるのだとしたら、“挑戦”などという夢は持たない方が賢明です。
“簡単に英語が習得できる”と公言している人や企業も、消費者に利益をもたらさない言動は慎むべきです。