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語順に厳しい英語、察する日本語

英語と日本語の大きな違いは、

語順に対しての寛容度

です。

よく知られていることですが、日本語では語順が多少前後したところで伝えたい意味には大きな違いが出ません。

チョコレート を 食べた 昨日 友だちと
友だちと チョコレート を 食べた 昨日

一緒です。この理解を助けているのは、言語の特性から進化した国民性もかなり影響していると思われます。日本人には、

察する

という行動が生まれつき備わっています。主語を省くことが許される言語で生きているうちに、相手の意図するところを予想して聞いていくことに慣れていくのでしょう。

ところが、これを英語にしたいのであれば、

誰が(何が) どうした 何を

という語順にしないと通じません。

不思議なことに、外国でカタコトの英語を話す留学生同士が、語順を無視して単語で話すと通じてしまうことからも、英語のネイティブスピーカー達は察するということに慣れていない事がわかります。

英語を話すときのコツは、何か言葉を言い始める前に

「誰が?」 (主語)

とつぶやいてみるといいです。次には、当然「どうした?」が来ます。これで、漫画に出てくる原始人のようですが、

わたし 見る
おれ 食べる

が英語で言えます。上級の英語も、そこから肉付けしていくだけです。
気楽に構えて、根気よく学習してください。