Home » 英語・外人コンプレックス » 私たちはノベルティーなの

私たちはノベルティーなの

 石川裕基
【 個人ブログ 】

日本に来ている外国人は、時として外国人であることだけで得をすることがあるそうです。

ある英語教師の方と話していて、近所の雑貨店での面白い体験を聞きました。

洋服を買おうと近所の雑貨店へ行ったとき、三世代の女性3人が店を切り盛りしていたそうです。そこへ入っていき、目的のものを探そうとしていると、3人で助けてくれる。

誰も英語を話さないのですが、身振り手振りで商品を勧めてくれる。

気に入ったものは見つかったけれど、価格が高すぎて断ろうとすると、

「突然価格が1/3になったのです。とても驚きました」

お礼を言って、他の商品も手にとり、結局クリスマス用のチョコレートやちょっとしたスナック菓子を買ったそうです。

さて、支払をと思ったとき、一番老齢の女性が、ジェスチャーで

「お金はいらない。これを全部持って行きなさい」

と言った(?)のだとか。最初に1/3のディスカウント、更に商品を足したことで無料になってしまった。その他、この方は中古の自転車を探していたところ、売り主が「持って行け」と言ってくれたり、自宅ドアの前に、

誰が持ってきてくれたのか、野菜が山積み

になっている経験をしたそうです。話をしているととても朗らかで良い人なので、

ただ外人だから

という理由ではなさそうですが、おそらく日本人同士ではこのようなことはあり得ません。

話の最後にこの女性がはにかみながら言うことには、

「私たちは、ノベルティー(novelty:珍しいもの)なんです」

これは、外人コンプレックスというべきかどうかと悩んでしまいましたが、外国人が日本人は親切だと言うのはこのあたりの事情も手伝っているのでしょうね。

できれば、日本人同士でも外人と接するときのように親切にしたいものです。
ただし、何でも無料にしてあげるという付き合いは困りますけどね。(笑)