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ディクテーションの利点・注意点

ディクテーションという語学習得方法が英会話に限らず盛んに言われている。
ディクテーションはとても有効な学習方法である。

初心者の方には是非挑戦してもらいたい・・・ のだが。
まず、このディクテーションの利点を述べるまえに、気をつけるべき点にサラッと触れておきたい。

● 気をつける点 : 穴埋め式は効果が薄い
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ゲームなどで多用されている方式で、読み上げられる英語を聴きとり穴埋め式にタイプしていく練習方法。

聴けるし、意味が分かっているのに、正しくつづることができない単語

こんなのはあって当然だ。だが、採点方式としてはつづりと文字数があっていなければ不正解ということになってしまう。確かに不正解なのだが、

あくまでも聴けているのだからいいではないか

ということ。ただつづりが分からないために次へ進めないというのは、

人間がコンピューターに遠慮している

だけである。挙げ句の果てにピリオドがないと不正解になるソフトまである。そのため、ディクテーションの学習に最適なのは、つづり・文字数に厳密なソフトウェアー形式よりは、マイクロソフトワードなど、スペルチェック機能のあるワープロソフトなどだ。

どんどん書き取っていけば、赤や緑の波下線が間違いを静かに教えてくれる。(文法はあまり正確には校正されないが、目安にはなる)

★ 利点
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気をつける点は先に書いたとおりだが、ディクテーションは避けて通るには惜しすぎる利点がある。

例えば、ジグソーパズルを作っているところを想像してもらいたい。

あなたはジグソーパズルを組み立てるとき、おなじような模様・色味のものを分類していくが、まずは最も分かりやすい枠から取りかかる。

これが、ディクテーションでいうところの、まず分かるところから埋めていくという作業になる。

次に、組み合わせられそうなところを部分部分に合わせていくだろう。数ピース組んだだけのものが無造作に机の上に増えていく。

その散在した“部分”が増えていくと、いくつかの共通点が見えてきて、それらを組み合わせてみることでパズルが完成していく。

これがまさにディクテーションと同じこと。

最初は不可能な程難しく聞こえる英文も、判別不能な部分を飛ばして、分かるところを埋めていくうちに、なんとなく品詞が分かってきて、

ひょっとするとここは have が入るのでは?
だったら、I’ve なのかな?

のように、推理が働くようになる。

人は、ただ闇雲に書き出していくという作業があまりすきではない。やっているうちに自ずと想像力が働くようになる。

その想像力が、言語の構造を理解するのに役立つのである。

そして、一度聴けるようになったら、イヤでも耳に入ってくるようになる。

最後に、ディクテーション用の音声教材には形式張った英語を対象にしたものが多い。
実際に英会話で話される言葉は、形式張ったものではなく当社のDIVE LAのような、口語である。

当社のDIVE LAは、トランスクリプト(言葉を文字起こししたもの)がPDFで付属するため、

普通の教材では不可能な口語のディクテーション

の学習にも高い効果を発揮する。DIVE LAでディクテーションを練習すれば、

聴けない英語はないというレベルまで耳を鍛えることが可能だ。

ディクテーションには絶対に挑戦してほしい。
どんなに面倒くさく思えても、絶対に逃げないでいただきたい。