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リスニング、できると感じるとき 2

リスニングができるようになると、できなかったときのことが思い出せなくなる。

例えば、ニュースなどが英語で流れてきても

「あ、英語だ」

と気付くことなく聴き続け、ある時 “あ、英語だった” と思うようになります。

しかし、そのようになる前には、当然誰もが何も聴けなかった時期があるわけです。

以前、「リスニング、できると感じるとき」でお話ししたのは、固有名詞を無視できるようになったときだといいましたが、もう一つのポイントは、

前置詞。

「あ!前置詞が挟まれている!」

と気付けるようになるだけで、調子が出てきます。

例えば、

with the ?

という言葉は、人によって色々な言い方のクセがあります。リスニングテストのように、「ウィズ ザ ?」と言ってはくれません。こんな感じに聞こえます。

ウィッタ ?  アジア系の方の英語に多い
ウィッザ ?  一般的な言い方です
ウィッズィ・・・ヤァ・・・   少し考えながら伸ばすように言う

例を出せばもっと出てくることでしょう。
これらは普通のリスニング教材には出てきませんから、実際に話している場面を聴いても気がつかないことが多いのです。だから、何を話しているのかが分からない。

会話をリスニングするコツは、このような

「文字で書けば同じでも、人、環境によって違った言い方をする」

そのクセの種類をどれだけ認識できるかどうかがカギとなります。

それらが不意に出てきても識別できるようになると、それが「リスニングできる!」と感じるときとなります。それが強い訛りのある人種の英語であってもほぼ聴き取れるようになります。

ただし、聴けるようになるプロセスに節目があるわけではありませんから、ふと気付いたら聴けるようになっているということになるわけです。

DIVE LAでトランスクリプトを見ながらディクテーションしていただくと、様々なパターンを識別できるようになり、とても効果的にリスニング力をアップすることができます。