海外の文法書の構成を見てみると、外国人の言葉に対する考え方が少し分かります。
たとえば、今手元にある英語で書かれたある言語の文法書はどうなっているのか?
まず、音について書かれています。発音です。
次に、語順。
そして、品詞ごとに分類された説明となっていきます。
- 名詞
- 冠詞
- 部分詞
- 形容詞
- 代名詞
- 動詞
- 副詞
- 前置詞
この中でも特に、
- 名詞
- 動詞
に重点が置かれて書かれています。
日本では「SVナントカ」と語順を徹底的に解説することが多いですが、ヨーロッパの言葉は動詞の活用が尋常ではありませんから、自ずと
言葉は動詞
という程に、動詞を説明したテキストなどが出版されています。
言葉をよく観察してみれば、納得します。
例えば、進行形、過去形といえども、結局は動詞の活用の一部です。
活用された動詞に何かがくっついて、様々な時や状態を表現しています。主語が、どんな状態(時空)にあるのかを表すことが、言葉そのものです。
当たり前の話ながら、
名詞の過去形
などというものはないわけで、言葉は動詞で動いている。
そう考えてみると、動詞にまつわる言葉の動きをよく観察することが語学上達のカギと言えそうです。