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相手に何を伝えたいのか

言葉は、何か伝えたいことがあって初めて生きてきます。
何も言いたいことがないのに、暗記ばかりしていても英語が上手くなることはありません。

ですが、伝えたいことがあっても、

伝え方

が違っていては伝わるものも伝わりません。

別のエントリーでも紹介した、なかえよしをさんが書いた子供用英語教材絵本、

「りんごがたべたい ねずみくん : Little Mouse Wants an Apple」
アールアイシー出版株式会社

からの別の一文を引用します。

I wish I had wings to fly with.
(空を飛べる羽があったらいいな)

子供にこの文を読ませると、こんな感じです。

アイ ウイッシュ      アイ ハド       ウイングス トゥ    フライ ウィズ

よく見ると、単語二つずつで区切っているのが分かります。
この感覚をくせにしてしまうと、非常に通じにくい英語を話すようになります。

まず、区切る位置を確認します。

アイ ウイッシュ =
これはこのままで大丈夫

アイ ハド =
ここは、もう一つ次のウイングスまでまとめる アイ ハド ウイングス

フライ ウィズ =
ここは、トゥ フライ は切らない方が通じやすい トゥ フライ ウィズ

結果:
アイ ウイッシュ    アイ ハド ウイングス    トゥ フライ ウィズ

よく見ると分かりますが、単語の数ではなく意味で区切って、相手に伝わりやすくできます。
例えば、ウイングスの後で文章を切っても、

羽があったらいいな

というちゃんとした文章になります。その後の 「トゥ フライ ウィズ」 は無くてもいっこうに構わないわけです。

相手に何を伝えたいのか。
暗記した単語群を、正確に順番通りに言えば英語が通じるわけではありません。

伝えようという気遣い

これが言葉に加わって、初めて英語が通じやすくなります。