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間違えて覚えて後で直す

間違えながら覚えることが習得の近道だということは何度もお話しています。
間違えることへのもう一つの効用は、

間違えは後で直しやすい

ということです。例えば、間違えながら覚えると最も効果的が上がるのは、前置詞です。
前置詞なんて、テキストをどれだけ読んでも

理解

に到達するなんてことはありません。
所詮は、他国の言葉です。その地で生まれたネイティブでなければ、完璧なんてあり得ません。ネイティブも完璧なんてことはまずないでしょう。
だから、最初は適当に前置詞を入れて話せばいいのです。

全く話さないのは何の足しにもなりません。
だったら、適当でいいのです。

ただ、ここで満足してはいけません。
間違いが定着してしまうと一生間違えたままになってしまいます。
間違えて話しながら、引き続き書籍を読み、リスニング教材を聞き続けてください。

すると、そのうち感覚がついてきます。
感覚がついてくると、勝手に自分の間違いに気がつくようになります。
または、

これ、何となく違うような気がするな・・・・

と思い、文法書と照らしたくなります。
これが、間違いをたくさん重ねるうちについてくる力、自浄作用です。
ここを強調しておきます。

この自浄作用は継続的な学習を通してのみ身に付く“習慣”です。
どんなテキストでも教えることは不可能です。

正しい例文だけを覚えるだけでは、それらがなぜ正しいのか分かりません。間違い例を知ることで、初めて正しい表現が感覚として自分のものになるのです。

結局、語学で必要なのは覚えた例文の数ではありません。

感覚なのです。
感覚は、間違えを繰り返すうち、自然に身に付くのです。