英語を勉強する上での目標を、
「字幕無しで映画を見られるようになりたい」
に設定している方、は注意が必要です。この目標は皆さんを容易に挫折へと向かわせる可能性が非常に高いです。
日本ではなぜか、
英語が分かること
と、
知識が増えること
が同時に達成されるというイメージを持つ方が多いのです。
つまり、英語が分かるようになるとは、英語で書かれたもの、英語で話された言葉など、全ての英語が理解できるようになる、と考えてしまうことです。
日本語の映画を見ていて、どんなジャンルでも100%理解できるかというと、そんなことはありません。日本語の映画を見ていて、
「なんだか難しかったね」
と思ったことは、一度や二度ではないはずです。この場合、難しかったというのは、
理解できなかった
という意味に等しいはずです。
映画は、映像を見ていればストーリーはなんとなく追うことができます。でも、多くのストーリーは深く理解するための前提となる知識を要求されます。例えば、
歴史の知識
戦争の知識
経済の知識
:
これらの知識がないと、まず用語が理解できません。
また、用語がある程度予想できても、その用語が使われた時代背景を理解していなければ、やはり頭の中で意味をなしません。
英語は他人の言語です。
日本語でも分からないことが多いのに、
英語なら聴ける
と考える根拠はどこにもありません。
安心してください。
映画をリスニングできると豪語している方でも、本当に理解しているかどかというと、かなり疑わしいのです。
得意な分野であれば、英語で聴き取ることもできるはずです。
ですが、知らないことはやはり知らないのです。
「映画のリスニングが出来ない・・・・」
そんな当然なことで悩むのは損です。
最初から目標として設定しない方が無難です。