英語を子どものうちから学ばせれば、英語を話せる人が増えるという、やや短絡思考な提案がなされました。
英語を扱う当社としても、若年からの英語教育で何かが変わるという主張に対して疑問を持ちます。
英語に限らず、言葉を使ってコミュニケートする以上、最も大切なのはその言葉を話す人の
人格 ・ 人徳
です。簡単に言えば、話をしたくなるような人であるか、そうでないかということがあるわけです。英語が話せる人は、全て人に好かれるわけでも、仕事ができるわけでもありません。
ただ、英語が話せるだけで解決することは、旅行が楽になることくらいです。
昨今の
英語が話せるから偉い
英語が話せるから特別
という観点ですすめられている、英語の若年教育には警戒すべきだと考えます。
お子様をお持ちの方、皆さんのお子さんは
人と話すことが好きですか?
思いやりがありますか?
共感や、親近感を強く感じる子ですか?
何かをやり抜く強い心を持っていますか?
そして、ご両親と明るく楽しくコミュニケートしていますか?
一つでも欠けるところがあれば、まずはそこからスタートです。
決して、口先だけで得意げに英語を話すだけの子どもを育てないよう、親が見守っていかなければなりません。
皆さんのお子様が仕事を持つようになるのは、一般的には18歳?22歳です。?
語学は真剣にやれば、2年もあれば実用レベルになることができます。
今、どうしても英語で話さなければならない相手がいないのであれば、英語を教える理由はありませんし、英語で話せる相手がいないのであれば、英語を習得することは非常に難しいです。
少なくとも小学生のうちは、お子様の興味を伸ばすことに尽力することが、お子様の人生にとって有効です。