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テストの英語が使えない理由

TOEIC、TOEFL、英検、学校の試験

これらでどれだけ高得点を取っても、英語が話せない人はとても多いです。一方で、それらの試験の結果は芳しくなくても、伸び伸びコミュニケートできてしまう人もいます。

この違いは何なのか?

こんな例えができます。

テスト英語は推理小説 で、 現実の英語は本物の事件

推理小説は、犯人がかならずストーリーの途中から顔を出しています。主人公のとても近い人が犯人だったという驚きや、被害者だと思っていた人が犯人だったという意外性のためには、ストーリーの最後で、

「実は犯人は、全然見知らぬ人でした」

では読者は納得しません。

現実の英語が本物の事件だという理由は、実際の会話では

「実は犯人は、全然見知らぬ人でした」

ということが普通だということです。
朝起きて、

「今日は、これと、あれと、それについてだけ話す」

と筋書きが決まっている人はいません。偶然であった人に、全く思いもよらないことを聞かれて、それに受け答えなければならないのです。人は、自分の母語ならこんなトンでもないことを簡単にできてしまいます。

ところが、外国語はそうはいかない。

語学に終わりがないというのはここです。
ヒトの言語活動は、予測不能なことだらけです。

テストのように、目の前にいる人の中から犯人を捜すという狭い世界で満足していると、実際の会話がとてもハードに感じられるのです。

転職・就職などのためにテストスコアという証明書を獲得することも非常に重要です。
同時に DIVE LA のような、口語への対策を行っておけば現実の会話への対策も完璧です。予測不能が普通のことになってしまえば、どんな状況でもあわてることはありません。

心の余裕が語学にとって重要であることは、今さら強調する必要もないほど知られています。