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語学習得に必要な労力

実際、語学の習得にはどれほどの時間が必要なのでしょうか。
仮に、日本で一日最低1時間欠かさず学習したとして、

1週間? こんなことはありえません。24時間英語漬けでも不可能です。
1か月? これもまず不可能でしょう。
3か月? 難しいです。
半年?  これも難しいです。
一年?  これくらいで、ようやく初歩をマスターできます。

語学というのはこんなものです。?

例えば、英語ができるようになった人が、次の言語を覚える必要があるとして、習得までの時間は短縮されるのかというと、それはありません。

やはり、初歩を習得するまでには、どのような言語でも1年は我慢する必要があります。それも、毎日少しずつ。

それでも各国のネイティブのスピードの会話に難なく対応できるところまで上達するのは困難です。

ただ、既に英語などの外国語をマスターした経験がある人は、2つめも 「いつか絶対できるようになる」 という確信があるため、迷わず勉強を続けます。

以前もここで書きましたが、言語習得が数学などの “学問” と決定的に違うのは、

学問が記憶によって実力が上がっていくのに対して、
語学は、習慣によって実力が上がっていくこと。

習慣といっても、毎日練習する習慣というより、日本語と全く違う構造の言語で発話したり、リスニングをしたりする、

あたまの働かせ方の習慣の転換

のことと考えてください。日本語で話すことに慣れているあたまを、日本語とは異なる

SVO や SVC

という構造で言葉を発することができるようになることです。

言語を習得するということは、全く新しい習慣を身につけることなのです。

習慣を変えることが難しいのは、ダイエットや喫煙、性格、恐怖や不安に対する反応、コンプレックスといったものを直すことの難しさと比較すれば分かりやすいでしょう。

英語は習うより慣れろ、 とはまさに習慣のことを言っているわけですね。

世の中には、あっという間に言葉が習得できるかのように誇張された教材がたくさんありますが、そういった言葉にだまされず、こつこつと積み重ねていくことが、

ゴール(習得)への近道です。
これは断言できます。
そして、積み重ねれば100%誰でも、どんな言語でも習得可能です。

気楽にゆったりと構えて、焦らず慣れていきましょう。