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文法書に挫折する理由

このサイトでは、文法書の重要性を書いています。

ところが、文法書に半分も読破することなく挫折してしまう方がとても多いので、聴き取り調査をしてみました。

その結果、多くの方々に共通する 挫折の理由 がありました。

「最初からつまづいてしまうため、その後を読んでも仕方がないと思った」

というのです。その言葉の裏を考えてみると、こんな前提で文法書を手にしているようです。

・ 文法書は簡単 → 難しい の順で書かれている
・ 最初を理解できなければ、後は理解できない
・ 一つ一つを理解しなければ、次へ進んではいけない

これらは正解であり、間違いでもあります。

確かに参考書は簡単なこと(基礎)から応用へと構成されています。

そのため、

A → B → C → D

と順々に積み重なっていく知識で後の章が理解できるようになると思ってしまうのです。

ですが、あたまの中では、

基礎が理解できてから次

という順序で知識は蓄えられていきません。

A を読み、 B を読み、理解できなかったことが、C を読んでみてようやく分かった!

こんなことは日常茶飯事です。つまり、

基本の章が理解できなかったからといって、あきらめてはいけない

のです。語学は生き物なみに変化しています。そして、変化の途中で、理屈にかなわない不規則な文法も生まれます。

そのため、順序立てて理解して、階段のように上がっていくというシンプルな構造にはなりえません。

まずは、情報を理解度半分でいいから詰め込んでいく。
そして、何冊もの本を読破していくうちに、様々な視点から文法をみていく。
あるとき、散在していた知識がなにかの切っ掛けで繋がり、

理解

に到達する。

文法書の読み始めは理解できないのが当然

と思って、気楽に構えて読み進めてください。
一冊読んで分からなければ、2冊目を読めばいいのです。

それでもダメなら、3冊目。

必ず、「はっ!そういうことか!!」 という感覚を味わう日がやってきます。