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新しいテキストは必ず通読

4月には様々なテキストの売り上げが上がります。
新しい気持で、新しいことを学ぼうという意識ではありますが、5月に入る前にそれらテキストは見るのもイヤになってしまいます。

子ども達の教科書も同様です。

最初のうちは、線を引いたり、注釈を入れたり、

「さも、勉強しています」

という、その雰囲気に酔う時期があります。

でも、学習はこれでは困ります。
なぜ、テキストの最初で挫折するか。

それには理由があります。

テキストは一度読んだくらいでは理解できない

からです。テキストとは、なにかを皆さんのあたまに一発でたたき込むために存在するのではありません。

考え方、概念、定義

そういったものを解説しているにすぎません。概念を知ることで、ルールがわかる。

ゲームをするのに必要なルールが分かるだけで、ゲームが自然にプレーできるようになるわけではありません。ルールが体にしみこんで、感覚として理解できるようになって、始めてプレーを楽しむことができるのです。

テキストを読むとき、階段のように考えると挫折します。

1頁ごとに、自分は階段を上っている。
下の階段をしっかりと作らないと、上が崩れてしまう。

そうではなく、板を重ねる感覚で行きましょう。

一枚の板が一回の通読(理解の度合いにかかわらず最後まで一通り読むこと)。
二枚目は、2回目の通読。

最初の板はものすごく薄いかもしれません。
それこそ、フィルムのように。

でも、回を重ねる毎に、一枚の厚みは変化していきます。
どんどん分厚くなって、理解は加速していきます。

階段だと思ってしまうと、3段くらい上がったところで振り返り、

「ああ、一段目が完成してないや。 やっぱりダメだな」

と気が滅入ってしまうことになります。

ここでは何度も同じことを書いていますから、他のエントリーも読んでみてください。続ける元気と、やる気が出てくると思います。