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TOEICで何がはかれるのか?

TOEICの点数が英語力の絶対的指標のように勘違いされています。

ある会社ではTOEICで650点を取った場合、組織の中では“基準点”に達したと評価され、ホッとしているかたもいます。ですが、TOEICである程度の得点を得たからといって“英会話の力がついた”と考えるのは、気が早いようです。

私たちは、高校受験や、大学受験、資格試験の勉強法に慣れてしまっています。
これらの学習では、

「試験に出るぞ!」

という所を確実におさえることが出来れば、高得点をあげることができ、その結果として

希望校への入学
資格の取得

という明確な目標を達成することができます。
その“ポイント”をおさえることに長けていることを声高に宣伝しているスクールもあります。

ですが、英語は“言葉”です。高得点獲得と目標達成は必ずしも同じ場所にはありません。

言葉は十人十色で、人それぞれに好んで使う単語もフレーズも違います。
表現力が豊かな人もいれば、貧弱な人もいる。
難解な言葉ばかりを使う人もいれば、物事を平易に効率的に説明出来る人もいる。

それらに柔軟に対応できる力を獲得するためには、高得点をあげるための勉強ではいつまでたっても目標達成はできません。

TOEICで高得点をあげたからと言って、

英語が話せるようになる

という目標を達成できるわけではないことを覚えておいてください。
TOEICの点数が低くても、高いコミュニケーション能力を発揮する人だって当然いますし、その逆の方も多いのです。

言葉の力は点数でははかれないのです。

企業側も早くその点を認識して、TOEICを絶対的な基準として考えないようにすべきです。
必要なのは、何の力か。
それは、コミュニケーション能力であって、高得点を取る能力ではありません。