本能的に苦しいことやイライラすることを避けるのは人間にとって当然のことです。ですが、その気持ちを越える努力をすることで、今まで無理だと思っていたことを達成出来るようになります。
今までの語学学習では、こんなことを経験したのではないでしょうか。
・ テキストは進んでいくのに、前段階の知識が既に頭から消えている
・ 覚えたつもりなのに、実践で使えない
・ 勉強の途中で無駄な努力をしているのでは?と不安になる
そこで、“誰にでも簡単に英語を習得出来る”という言葉に惹かれるわけですが、残念ながら“万人に共通して簡単な勉強方法”はありません。
ですが、“あなた自身にとって簡単な方法”なら自分で作り出すことが出来ます。
まず、語学以外で自分が得意なことを思い浮かべてください。仮に得意なことがない!という方も、必ず覚えなければならない仕事の段取りを思い浮かべてみてください。
あなたはどのように学習したでしょうか。
先輩が言うことを逐一メモして、それを暗記帳のようにして持ち歩きましたか?
現場で必要性に駆られた“勢い”で習得しましたか?
他の人の仕事を見て、見よう見まねで覚えましたか?
学校という仕組みがなくなると、人は独自の方法で必要な事を習得しなければなりません。その方法は、無意識に組み立てられますが、全てはご自身の学習プロセスの分析から始まっているのではないでしょうか。
得意な学習方法は十人十色です。
紙に書いて覚える人、耳で覚える人、図にして覚える人等。
これをそのまま語学に応用することができます。
気に入っている英語のフレーズはありますか?
長い単語は苦手なのに、なぜか覚えている単語はありませんか?
得意な文型はありますか?
これらは、あなたの脳の学習プロセスを分析する良い題材です。これらを覚えた経緯を思い起こしてください。それがあなた自身が“最も得意とする勉強方法”つまり、“あなた自身にとって簡単な方法”です。
あなたは紙派でしょうか、耳派、それともチャート図形派でしょうか。あなたがどのような学習方法をとろうが、最終目標はご自分の頭に刻み込むこと。
決して、他人が“これなら簡単”という方法が全てであり、それで習得出来ないからといって自信を失うことのないようにしましょう。