英会話で挫折を繰り返してきた人達に追い打ちをかけるように使われる宣伝文句があります。
「今までお金と時間を無駄にしてきたあなたにも出来ます」
これらの言葉がある一定の条件で真実であることは確かです。でも、言葉通り受け取る必要はありません。これらの言葉を否定することなく、この“一定の条件”とは何かを考えてみます。
まず、“無駄な学習”とは何でしょうか。一言で言えば、
「挫折して、放り出してしまい、その後死ぬまで二度と勉強をしないこと」
これだけです。
語学は一番最初に大きな壁に突き当たります。何度もこの壁に挑戦して挫折し、それでも皆さんは再びこの壁に挑もうとしているのです。
つまり、最初の挫折、二回目の挫折、そして何度かの挫折の後の今があるということは、挫折のたびに知識を増やしている、知識を確実なものにしているということが言えます。一回目より二回目、二回目より三回目。どんなことでも繰り返し練習することで上達します。
挫折して二度と挑戦しないのであれば、その積み重ねは前出の宣伝文句通り“無駄”になります。お金も時間も、せっかく積み重ねた知識も全て“無駄”です。もちろん知識は全く別の分野に生かされることも多いので、全くの無駄というわけではありません。
むしろここで言う“無駄”とは、“もったいない”に通じる無駄だと考えてください。
挫折は初歩の段階で味わったはずです。その回数が多い人は、初歩の知識がより増え、確実な理解を助ける武器になっていると考えてください。
努力と時間をかけた学習は、挑戦する限り無駄になることは絶対にありません。挫折して、頭を休めて再挑戦すれば、初歩の壁を必ず打ち破ることが出来ます。
語学にかぎらず、何かを習得しようという努力に近道はありません。
「楽」
を前面に打ち出している教材には気をつけてください。